Nikon F + Nikkor-S 55/1.2 + Color Nega
今回京都行きに重いのを我慢して持参したニコンFですが、撮影したフィルムを確認していて、致命的な不具合に気付きました。
不具合には2点あって
・画面上が露光していない。
・前ピンである。
この内1点目の露光していない現象は最高速の1/1000使用時に発生しているようです。またピンボケは全てのコマに見られますが、絞りと被写体までの距離によっては目立たないものもあります。これらの原因を突き止める為、カメラを弄り倒した所、不具合の原因がはっきりして来ました。
まず、画面上が暗い現象ですが、これは右を上にした縦位置の場合に発生して、逆に左を上にした場合には下が暗くなります。これは画面右が暗くなっている事を意味しています。画面が暗いと言うのはシャッターが開いていない。それも完全に開いていないのではなく、一部が開いていない。Fのシャッターは横走りで、先幕と後幕の2枚のシャッター幕を、時間差を付けて走らせる事で、スリットを形成しフィルムを露光させてますので、画面片側が暗いという事は先幕と後幕が重なっている箇所がある事になります。シャッター幕は右から左に走り、右が暗いので右の部分が重なっていると思いたい所ですが、結像はフィルム面には180度回転して投影されていますので、左の部分でシャッター幕が重なっています。右から左に走っていて左で重なっているので、後幕が先幕に追い付いているようです。
その対策として幕のテンションを少し弄りました。正確な測定器を持っている訳ではありませんので、あくまでも応急処置です。皆さんは真似しないで下さいね。ですが今はオシロスコープのソフトウェアを無料でダウンロード出来ますので、センサーを作成して計測してみようと考えています。
また、もうひとつの不具合であるピンボケですが、これの確認は無限遠と最短距離にてファインダー内での結像状態と、裏蓋を外しフィルム位置にスクリーンを押し付けて結像を確認してみると、大きくずれている事が判明しました。これはスクリーン下の厚さ調整用のシムの数で調整できるだろうと踏んだのですが、ピントチェックの結果前ピンでしたので、シムを増やす必要があります。しかしシムの予備があろうはずもありません。考えた末に今2枚入っているシムを抜いて、それを模した物を0.3mmのプラスチック板で製作することにしました。あまり見た目は良くないのですが、ピント位置を確認した所問題ありませんでした。白いままですと乱反射の恐れがあるので黒くする必要があるのですが、塗料で厚みが変わるとピント位置がずれてしまいますので、内側だけ黒く塗りました。後は実写でのテストですが、ここの所の梅雨空で暫くは無理そうです。
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