Canon EOS KDN
また変なものを手に入れてしまった。
コピー物が多い旧ソ連製のカメラの中で異彩を放つkiev10及び、15シリーズ。
独自のバヨネットマウントを持ち、シャッター優先AEを実現し、後にも先にもこのシリーズしか採用しなかったであろう、金属製扇型シャッター。
本当はkiev10が欲しかったのだが、高くて手が出なかった。この後継機のkiev15は、デザインが無骨過ぎるせいか、見かける事はkiev10より少ないが、価格は遥かに安価で手に入る。
しかしこのシリーズ、その複雑すぎる構造の為、完動品が少ない。kiev10を店頭で触った事があるが、壊れていた。
またその構造から修理出来る人は、国内には殆ど居ないらしい。
ウクライナより航空便で届いたこの固体は、幸いな事に完動品であった。丁寧にテスト撮影のネガまで付属していた。さらに後日同梱するのを忘れたらしい取扱説明書が国際郵便で届いた。ウクライナ人結構親切である。でも全ページロシア語で、何を書いているのかさっぱりである。
ロシアンカメラから足を洗ったつもりであったが、このシリーズだけは手に入れたかった。西側のコピーではない、当時のソ連の技術力を誇示する素晴らしいカメラだと思う。と言っても使い易い物ではないが。
まずはその大きさと重量。ほぼコンタックスAXと同じである。また掴み所の無いボディ形状である為、非常に持ちにくい。そしてストロークが長く、重いシャッターボタン。手ぶれを頻発しそうである。ストロークが長いのには意味があって、シャッターを押す動作がレンズの絞込みに繋がっている。その為、ストロークが長く重くなっているのである。
しかし、期待を裏切らない面白いカメラである。早く外に連れ出して使ってみたい。
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