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2009年2月25日 (水)

何台分かりますか?

R00130042_3    先日、日本最大のショッピングモールであるイオンレイクタウンへ出かけて、これまた日本最大の大きさの「遊べる本屋」にて、こんな物を見つけて買って来ました。900mm×600mmもある巨大なカメラのポスターで、写っているのはクラシックカメラばかりです。これはなんだと思って右下の小さな文字を読むと1958年に撮影されたようです。と言う事はクラシックカメラではなく、現役のカメラ達といった所でしょうか。謎なのはLIFEのロゴです。ライフで使用中のカメラであったなら、M3を使用していない訳が無いので、きっとロゴだけ使ったのでしょう。
一眼レフが主流になる前のまだレンジファインダー機の時代のカメラ達が写っています。日本のカメラの数が一番多いようですが、ドイツやアメリカのカメラも多数写っています。カメラのバリエーションが豊富で、デザインもいい時代だったのではないでしょうか?
きっとこの時代に生まれていても、とても高価でここにいるカメラ達は購入できなかったでしょう。それを考えるといい時代に生まれたものだと思う一方で、今の面白みの無いデジタルカメラ一辺倒のカメラ業界を見ると、どうなのかなと言う気もします。
ところで、皆さん幾つ分かりますか?私は細かい形式は抜きにして、2台分からないカメラがありました。
※ちいさいくて見にくいので、クリックすると拡大します。

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2009年2月21日 (土)

Heliar classic 50mm F2

04Konica Hexar RF + Heliar classic 50/2 + RVP AE開放

以前にも紹介しましたが、ヘリアークラシックです。
1900年に発表されたという古典的なレンズ構成で、トリプレットの前群と後群を貼り合せにしたタイプのものになります。(後群だけを張り合わせにするとテッサーになります。)
当時の技術において、開放値は2.8が限界、世界中でコピーが作られたテッサーでもそれは同様でした。
それを2006年に長野のコシナがやってくれました。超高屈折ガラスを用いる事によってヘリアータイプでは成し遂げる事の出来なかった開放値F2を実現したのです。
しかしながらそのレンズはボディとセットの限定販売に留まりました。生産個数僅か2500本。
それには訳があったように思います。実際に使用すると分かるのですが、現代の基準では明らかな失敗作です。絞り開放での撮影では周辺光量は明らかに不足していて、さらに後ボケは収差の影響でグルングルン回転します。これはいかに最新の設計技術と材料を持ってしても克服出来なかったようです。
まてよ、これはもしかすると故意によるものなのか?
ヘリアー構成では上記の欠点が出る事を分かった上でコシナは製品化したのか?
そう考えると限定販売であった事にも納得が出来ます。これを光学機器メーカーの通常のラインナップとしては出せませんが、限定品としてはありだと思います。限定された個数であれば、万が一クレームが来たとしても対処出来るでしょう。
これはもうコシナだからと言うより、小林社長だから出せたレンズだと思います。どう考えても不利なレンズ構成なのに、さらに開放値を明るくするなんて正気の沙汰とは思えません。しかしながら、その事が変態レンズマニアには堪らない魅力となっています。
極個人的な意見ですが、これはC-Sonnarと並んで、現代の最高レンズです。周辺光量落ちとグルグルボケがありながら、逆光に強く抜けもいい、ある意味魔法のレンズです。
もう新品は手に入らないかも知れませんが、変態レンズマニアの方にはお勧め致します。普通の優等生レンズをお求めの方は絶対に買わないで下さい。後悔しますからね。

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2009年2月18日 (水)

休日万歳?

17Nikon S3 Limited Black + Nikkor 35/1.8 + Acros

昨今の経済状況は、100年に1度の経済危機と叫ばれ世間を騒がせていますが、実生活でそれを感じるはなく、せいぜい百貨店や道路が空いてるなあ、という程度でした。
それがいきなり実感としてやって来ました。
「週休4日!!!
うっそーん。なんということでしょう。今週末から金土日月の4日間会社がお休みになります。それが少なくとも3月いっぱいまで、それ以降はその時の状況によるそう。なんでも今流行のワークシェアらしいです。
休みが増えて嬉しいのですが、その分給料もカットです。
時間はあっても金が無い...どうすりゃいいんだ?

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2009年2月16日 (月)

今戸神社~秋葉原

094Nikon S3 Limited Black + Nikkor35/1.8 + Ilford HP5 Plus

招き猫で有名な浅草の今戸神社へお参りに。
ここは新撰組の沖田総司の最後の地でもあるそうで、石碑が立ってました。
帰り掛け、浅草寺へ寄ったのですが、不景気の影響かものすごい人手でした。困った時の神頼みでしょうか?
その後フィルムと薬品が欲しかったので、秋葉原のヨドバシへ。せっかくなので浅草ビューホテル前から一度乗ってみたかった筑波エクスプレスに乗りました。
乗ってびっくりガラガラです。一車両5人といった感じでしょうか。これでは赤字脱出は難しいだろうな。それに最近の地下駅はやたらと深く、核シェルターかと思うほど。ホームから改札までエスカレータ(それも長いの)3本。改札から地上までさらに2本。大江戸線もそうですが、短い距離だと電車に乗っている時間より、上下している時間の方が長そうです。そして料金が高い点も共通です。
これはもう、一回乗れば満足だなあ。筑波に行く用事が出来れば別だけど。

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2009年2月14日 (土)

ボヘミアングラスの輝き Opema

Opema05Meopta Opema II + Belar 45/2.8 RVP

今はチェコとスロバキアに分裂(元に戻った?)してしまいましたが、チェコスロバキアにはメオプタというカメラメーカーがあり、2眼レフのフレクサレット等を生産してました。その中でもユニークだったのが135フィルムを使用するレンジファインダー機オペマです。外観からライカコピーに分類されますが、その中身は非常に凝ったものだそうで、特に1眼式のファインダーはかなり複雑な物のようです。その登場は戦後まもなくの1949年と言われています。
オペマのもう一つの特徴は画面サイズが24×32mmであるという事、これは遠く離れた極東で同時期に登場した、ニコンI型やミノルタ35型と共通である事は、非常に興味深いものがあります。敗戦国と占領国が変わっただけの国、どちらも物資不足から、フィルムの節約を目的に規格されのでしょうか。(チェコの印画紙の縦横比は3:4なのかな?)
このオペマ登場の時点では世界最高レベルの技術を所有していたと思われるメオプタ社ですが、その後のソ連による統制の為か新しいオペマが世に出る事はありませんでした。メオプタがその後も自由に35mmRF機を開発していたら、その後のカメラ業界は違っていたかも知れない。そんな想像をするのも楽しいものです。(しかしながらFOCAの事例を見ると、ソ連の影響が無かったとしても、独自マウントのオペマでは、生き残れなかったかもしれません。)
用意されたレンズは30mmから180mmまでの7本がありましたが、私はこの45MM/F2.8しか使った事がありません。(30mmが欲しかったのですが、結局手に入れずじまいでした。)写りは全体的にフレアがかったコントラストの低い写りです。(時代からしてモノクロ向きなのでしょう。)レンズ構成はテッサータイプの3群4枚と思われます。(30mmはトポゴンタイプらしい)
R0012103
ファインダーがレンズの真上にあるので、パララックスは上下のみである点はバルナックライカより優れています。その反面、両目をあけての撮影が出来なので、どっちもどっちといったところでしょうか。
オペマにはスローシャッターを搭載したボディが生産される事はありませんでした。もしあったらライカ同様III型となったのでしょうか。
いろいろ書いてますがこのオペマ、もう手元にありません。一時期は2台所有していたのですが、どちらも手放してしまいました。やはり画面サイズの違いが使い難いんですよね。
※チェコは写真産業は盛んなようで、モノクロフィルムのFOMAPANが日本に輸入されていて、私もたまに使っています。でもちょっと高いんですよね。ひょっとすると人類最後のモノクロフィルムはフォマになるかも...

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2009年2月12日 (木)

祝!!MR.BIG再結成!!

R00129022002年の東京国際フォーラムでのライブを最後に解散してしまった、私が大好きなバンドのMR.BIGが再結成し、日本ツアーを行う事が決定したそうです。六本木のハードロックカフェにて再結成の記者会見を行ったそう。日本で会見を行う所がMR.BIGらしいなあ。
しかもメンバーにギターのポール・ギルバートが復活してオリジナルメンバーでの再結成との事、これはもう堪りません。と言う事で早速先行予約に申し込みました(笑)今から6月が楽しみです。本当は初日の札幌へ行って、解散と再結成を見たい所ですが、この不景気で給料を減らされそうな時に、そんな贅沢出来ません。十数年ぶりの武道館ライブで我慢します。
あー早く「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」が聞きたーい。

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2009年2月11日 (水)

IKEA

Img149aHasselblad 500EL + Planar 80/2.8 + TMAX400 f11

今日は少し前にオープンしたIKEAに行って来ました。どんなものなのか気になったのと、寝室のローチェストの新調を考えていたので、行って来ました。
駐車場にはすんなり入れたので、空いてるのかと思いきや、中は結構混んでいました。いろんな家具が一杯で楽しい空間でしたが、やはり最後の倉庫が一番楽しかったな。すごく安かったのでローチェストを3本も買ってしまいました。

さて帰るに当たって愛車PIAZZAにリアシートを倒し、工具箱5箱をよけたスペースに、ローチェスト3本、46kg×3=138kgを積むと車高が5cmはダウンし、タイヤは完全に被りました。この状態で走り出すと、ちょっとした段差や路面のうねりで、タイヤがホイールハウスに当たって嫌な音を立てます。そんな状態なので慎重にゆっくり走って帰りました。交通の流れの先頭になるなんて初めての経験です(笑)。その時分かったのですが、車軸上に加重が掛かるとLSDが効くという事。全然スピードも出ていないし、アクセルも開けていないのに交差点を曲がる度に、リアからバキバキというLSDの差動音が聞こえてきます。これはちょっとした発見でした。垂直加重で変わるんだなと。

さて帰宅して、組み立てたのですが、まあ価格が通常の1/3から1/5ですので、こんなものかなと。見た目はそこそこですが、中身はそれなりでした。

写真は先日撮影した近所の梅林公園の梅です。早咲きのものはもう咲き始めていました。春は確実にそこまで来ているようです。

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2009年2月10日 (火)

春近し

103 Nikon SP Limited + Nikkor50/1.4 + RDP

最近会社帰りに見上げる空が明るくなって来ました。
寒い日は、冬なんて無くなってしまって、春だけになればいいのに、と思っていましたが、日毎に明るくなっていく空を見上げると、「こうして春を待つ為に季節はあるのかな」なんてガラにも無く考えてしまいました。
(写真と本文は全く関係ありません)

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2009年2月 9日 (月)

宝石と言う名のカメラ BOLSEY JUBILEE

R0012887_4ボルシージュビリー
アルパを設計したデザイナー、ジャック・ボルスキーが設計したカメラ、ボルシーB2のドイツ版であるジュビリーです。レンズがB2ではウォーレンサックでしたが、こちらはドイツ製らしく、シュタインハイルに変更されています。
数年前に購入して以来、防湿庫の肥やしとなっていたのですが、この度ようやく撮影を行いました。見ている分にはコロコロと可愛らしくていいのですが、いざ外に持ち出すとホールディングに困ることになります。掴み所が無い上に、ピントレバーが硬めで、なおかつ回し難い位置にあるので、変に力が入ってしまい、ボディを落としそうになります。また上下像合致式の距離計が見難く、ピント合わせにも苦労することになります。
しかしながら、急いで撮影する訳ではないので、これはこれで楽しい作業だったりします。

022_4 BOLSEY-STEINHEIL ANASTIGMAT COATED 45MM f/2.8 + AGFA APX100
パートナー撮影

見事にグルングルンしていて、m_hashさんが好きそうな写りです。
装着レンズはトリプレットだと思うのですが、はっきりとは分かりません。

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2009年2月 8日 (日)

はまってます...

R0012897

toraさんのブログを見て、ハッセルの本をamazonで思わずポチッと買ってしまいました。
内容的には全モデルを紹介しているのはいいのですが、レンズの事がさっぱり書かれていないので、物足りない物となってます。ちょっと残念ですね。

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2009年2月 7日 (土)

ハッセル撮れた~

Img142a Hasselblad 500EL + Planar80/2.8C + TMAX400 f11

本日いつもの元荒川にてハッセルの試写をして来ました。
結果はご覧の通りの素晴らしい写りです。(うまい下手は別としてね)
柔らかくて緻密な写りだなというのが、撮り終っての感想です。
心配していた重量もビヨーンするストラップの効果か、あまり苦になりませんでした。
(注:OP/TECHの伸びるストラップ)
それよりもこのウエストレベルファインダを覗き込んでの撮影が新鮮で、とても楽しく撮影する事が出来ました。そしてボッキューンという音が、いかにも撮っているぞ、といった感じで気分を盛り上げてくれ、あっと言う間に2本撮り切ってしまいました。しばらくはこれ1台で行けそうです。
さて次はカラーを使ってみようかな?

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2009年2月 4日 (水)

困った...

082Konica Hexar RF + Nokton 35/1.2 + RVP AE開放

昨日、アンティが北千住に在った頃に常連で結成したキャメラーズのE氏が、なんとハッセル用のプラナー80mmを貸してくださるとの事で、北千住にて会合をして来ました。途中プロカメラマンM氏も合流し、我々2名を合わせた4名で、焼き鳥屋にてホッピーとレバ刺しを堪能してきました。これが実に美味く、そして安い!そして尽きる事の無いカメラ談義、いやぁお二方とも本当に物知りで勉強になります。

帰宅してお借りしてきたレンズを装着すると、最初は調子良かったのですが、しばらくして、巻き上げしてもミラーアップしたままになってしまい、シャッターも開かなくなってしまいました。レンズシャッターがチャージされていないようで、レンズも外れません。マガジンを外し後ろからドライバーを突っ込んで、シャッターチャージをすると復活するのですが、レンズを付けて空シャッターを切ると、直ぐまた同じ現象に...レンズを外してボディ単体では全く問題ありません。モードはOにしています。またマガジンの有無は関係無いようです。どなたか原因をご存知ではないでしょうか?
レンズを壊していなければいいのですが...
OHに出すしか無いのかなぁ?

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エクター続き

07Konica Hexar RF + Ektar 47/2 + RVP AE開放

エクターがちょっと評判良かったので、今回は最短撮影距離1mでの結果です。
どこにピントが来ているかさっぱり分かりません。たぶんどこにも来てません。そして全体に掛かった薄いベール。レンズ性能的にはダメダメでしょうが、私的には好きな写りです。今のレンズでは決して得られない味があると思います。
でもこのレンズ、予想に反してモノクロ開放では目汰目汰です。色が無いと何が写っているかさっぱり分からなくなります。

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2009年2月 3日 (火)

CANON R 135mm

R0012861キヤノン初の一眼レフであるキヤノンフレックス用の望遠レンズ135/3.5です。デザインから分かる通り、Lマウント版のレンズをマウント交換しただけの手抜きレンズです。その為、完全自動絞りをうたったスーパーキヤノマチックレンズでは無く、完全非連動をうたったRレンズであります。ですが絞りだけはプリセットになっていますので、一眼レフでの使い勝手を考えた親切設計になっています。
完全非連動ですので、レンズ後端に一切の突起物がありません。通常FDレンズですと、なにやら2本の角が突き出していて、これがマウントアダプタを製作する際の邪魔になって、今まで補正レンズ無しの、マウントアダプタが存在しなかったらしいのですが、このレンズは全く関係ありません。レンズ後端にはネジが見えるだけです。そう連動カムさえないのです。これを手抜きと言わずになんと言いましょう。とは言ってもキヤノンだけを責めるのは酷と言うもの。この時代の一眼レフ用レンズは各社似たような対応でした。望遠レンズはプリセット、超広角レンズに至っては、ミラーアップの上、外付けファインダ必須でした。

とまあいろいろ書きましたが、なぜこのレンズを購入したかと言うと、まず第一に価格が安かったからというのもありますが、μ4/3でマウントアダプタが出たので使えると思い購入しました。がしかしマウントアダプタは1万5千円もするので、カメラ共々今だ買っていないような状況です。このレンズ、いったいいつになったら活躍するのやら。

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2009年2月 2日 (月)

これは...なんだ?

R0012877先日pooyanさんに譲って頂いたカメラ。
これはいったい...
手を出さないようしていたのに。全く...
でもレンズ無いから撮影出来ません。とメールしたら貸してくださると言う方がなんとお二人も。
ありがたいことです。ただ泥沼に誘っているだけかも知れませんが...

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2009年2月 1日 (日)

インドシナ帰りのエクター

102Konica Hexar RF + Ektar47/2 + RVP AE開放

ミリタリーカードン用のエクター47mmf2です。47mmという中途半端な焦点距離は何故なのか?レチナにも採用されており、これは戦後疲弊しまくっていたドイツ製のレンズが入手できなかったので、カードン用を流用したと言われています。しかしながら他のクセノンやヘリゴンも50mmと表記されているけれど、実際の焦点距離は47mmらしいのです。となるとカードン用を流用したのではなくて、レチナ用をカードンに流用したんでしょうか。良く分かりません。鶏が先か卵が先かといった話になって来そうです。

ところでこの手元のレンズですが、2004年にベトナム旅行へ行った際に、サイゴン川に程近い、サイゴン市内の路地の薄暗い通路の先にある、ガラクタが詰まった黴臭いカメラ店で発掘したのでした。店内にはお世辞にも綺麗とはいえないカメラ達が所狭しと陳列されています。やはり共産圏だけあってロシア製のカメラが多くを占めていますが、日本製のRF機やフランス製のカメラもありました。一応、高そうなカメラはガラスのショーケースに入っていますが、その他のカメラは木製の棚に詰め込まれています。さらにジャンク品は床に置かれたダンボールに無造作に放り込まれています。ちょうどこんな感じでした。(画像はイメージです。笑)

R0012883

その時です。
頭の中の中古カメラセンサーのメーターが振り切れ、アドレナインが脳内を駆け巡り、脇を嫌な汗が流れました。
「えっ...うっ」
あやうくトリップして手を出そうでしたが、ここは松屋の中古カメラ市初日ではありません。ライバルはいません。敵は店主のみです。
そこでさらに旧式中古カメラセンサーアイが、店主の目に留まらぬよう1/1000secの速さでダンボール箱の中を再度スキャンします。そして何も見なかったかの如く、ガラスケースの中のレオタックスを震える指で指差し、からからに乾いた口が「ハウマッチ、ディス?」と開きました。それを聞いた店主がレオタックスをケースから出してくれ、「どうだ綺麗だろ」みたいな事を何語かでしゃべっています。私も適当に「おー」とか言って話を合わせていますが、会話は完全に上の空です。恐らく2m位上空にいました。ひとしきり興味も無いレオタックスを弄くり倒した後に、さもついでにといった感じでジャンクダンボールの中を指差します。「ショウミーディス」店主は「どうぞ」と言って見せてくれます。私は最初は横のジャンクを弄りながら価格を聞きます。いくらと言ったかは覚えてません。そしていよいよ中央のFOCAに手を伸ばしました。そしてわざとらしく「うわっ汚っ」と言って顔をしかめます。弄りながら巻上げをさわって、壊れている事を店主に分かる様に確認します。「ぶろーくん」とかなんとか。レンズは決して見ません。見れません。そして深呼吸を密かに行った上で、冷静を装って聞きます。「ハウマッチ、ディス?...」「...ダラー」
帰ってきた回答は100ドル位だったと思います。ちょっと高いなとか返しながら、内心「めっちゃ安いやん」とか思っても顔には出さずに、他のカメラを何台か適当に見せてもらい、ジャンクを何台かセレクトした後で、ついでといった感じで「これも...」と言ってレンズ付きのFOCAも包んでもらって店を出ました。店主に適当に礼を言い、握手をしてそそくさと店を後にしました。その後はまっすぐホテルに戻り、部屋に入って歓喜の雄叫びを挙げました。「いやっほう!」

この写真がその時のエクターで撮影した物です。かなり酷使されていたらしく、擦り傷があり、また亜熱帯地方にあった為か曇りがありましたので、全体的にコントラストが低く、もやっとしています。買った当初はこれが気に入らなくて、試写だけして放ってました。いつか研磨してやると思っていたのですが、久々に連れ出してみると、これはこれでいいのではないでしょうか。優しいフレアと綺麗に繋がるアウトフォーカス。ちょっと見直しました。

ここからは想像の話なのですが、このレンズは米軍で実戦に使用されていたものではないかと思うのです。場所がインドシナで、フィルター無しで酷使されていたようですし、フォーカシングギアもミリタリー仕様ですしね。まあ最もベトナム時代まで米軍がカードンを使用していたのかは疑問なんですが...
また、ボディのPF2ですが、これもフランス軍が使用していた物ではないのかと。年代的にはおかしくないんですよね。でもこのKodakの銘板が意味不明です。店主もこれを見てエクターを付けたようなんですが、規格が異なる為、途中までしか入ってませんでした。だからジャンクだったのでしょう。

どういう運命を辿ったにせよ、このレンズは戦争とは無縁のこの国で、どうでもいい平和な物を撮らされています(笑)
でもこれはこれで最高の贅沢なのではないかと考えています。

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